敷地は、東西に長く南北に短い長方形で、南と西に道路が面している角地でした。
南側に庭を取る余裕が無かったので、通り土間をつくって庭のような、子ども達の遊び空間を考えました。そこは、玄関でもあり、時としては物干し場にもなります。また、2階の廊下手すりは、布団干しにも使われています。花粉症のご家族にとって、室内で物干しが出来るのは、とても喜ばれました。
この通り庭は夏は構造を考慮した上で最大限の開口を取り、夏の熱気を逃がすため、2階にはベランダに面した開口部から熱気を逃がすように考えております。冬場になるとその大きな開口部から陽差しが部屋の奥まで届きます。
通り庭とお部屋は障子で仕切ることが出来ますので、夏も冬も外気の影響を最小限に抑えることが出来ます。また、壁と天井に使用したモイスは調湿作用があり、床に使用したスギフローリングは素足に優しく、夏はさらさらとして、冬場も冷たさを感じさせません。岐阜の地にあって、冬場の結露がほとんど起きないと喜ばれています。