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齋藤正吉建築研究所 やってきたこと

やってきたことー新築ー

岐阜の家通り土間のある家

家族構成
40代の夫婦2人・子ども3人の5人家族

敷地は、東西に長く南北に短い長方形で、南と西に道路が面している角地でした。
南側に庭を取る余裕が無かったので、通り土間をつくって庭のような、子ども達の遊び空間を考えました。そこは、玄関でもあり、時としては物干し場にもなります。また、2階の廊下手すりは、布団干しにも使われています。花粉症のご家族にとって、室内で物干しが出来るのは、とても喜ばれました。
この通り庭は夏は構造を考慮した上で最大限の開口を取り、夏の熱気を逃がすため、2階にはベランダに面した開口部から熱気を逃がすように考えております。冬場になるとその大きな開口部から陽差しが部屋の奥まで届きます。
通り庭とお部屋は障子で仕切ることが出来ますので、夏も冬も外気の影響を最小限に抑えることが出来ます。また、壁と天井に使用したモイスは調湿作用があり、床に使用したスギフローリングは素足に優しく、夏はさらさらとして、冬場も冷たさを感じさせません。岐阜の地にあって、冬場の結露がほとんど起きないと喜ばれています。

出会い
休みの日に自転車(ロードレーサー)で走っていた所に電話が鳴りました。事務所に掛かってきた電話が転送されてきたのです。それが、施主のWさんとの出会いの始まりでした。
人人vol.03に掲載された私の記事を見られて、ご主人の年令と私の年令が同じで、お子さんの年もほぼ近いということで、お話ししやすいんじゃないかと思われたそうです。
パース
通り庭の吹き抜け空間が、どんな空間になるのか、図面だけで伝えることはなかなか難しいので、コンピュータ・グラフィックスによるパースを作ってみました。
居間と通り庭の間の障子を開けた状態と閉めた状態など、いろいろな角度から確認できます。
ステンドグラス
名東区のファンタジオ名古屋さんにて、ガラスを選んできました。ここはステンドグラスの工房です。いろんな色のガラスのサンプルが置いてあって、いつ来ても飽きることがありいません。
私は、玄関ドアや室内のドアなどに、ちょっとかわったガラスを使いたいとき、ここへ相談に行きます。今回も、施主のW山さんたちと一緒に訪問しました。
今回は、二階の間仕切り建具に使います。型板ガラスを使うのが一般的ですが、少々閉鎖的になってしまうのが難点です。二階の子ども部屋は廊下や吹き抜け空間とつながることで、広がり感を得られるように考えています。かといって、子ども達にもプライバシーは大切です。部屋の外、廊下や吹き抜けの感じが見通せる、透明の手作りガラスを選びました。柔らかく仕切ることができました。

完成した住まいをご紹介