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齋藤正吉建築研究所 大切にしていること

齋藤正吉建築研究所が大切にしていること

初回の打合せでは、私に相談しようと思ったきっかけや経緯などの背景をうかがったり、住まいにたいしてどのような悩みを抱えているのかと云ったことをお話し頂いています。この時は、どんな些細なことも、またわがままと感じるようなことも、何でもお話し頂いております。これから信頼関係を気付いていく上でも、また、納得していただける住まいづくりのためにも、こうしてお話を伺うことがとても大切な事と思っております。

施主と建築家の関係に、上下や強弱があっては、お互いの信頼は生まれません。両者が距離感0の関係に近づくことで、施主は要望を余すところなく伝えられるし、建築家はプロの視点から施主の要望をかなえるためのアドバイスが的確に出来ると、考えています。時には危険予測もお伝えすることで、住まいというゴールに向かって一緒に進んでいくことが出来ます。

住まい創りにおいて、要望は様々出てきます。家族同士でも意見が割れてしまうこともしばしばです。また、矛盾する二つの要望が出ることもあります。我々は、施主の要望を整理して優先順位を付けることで、要望を整理しやすくするお手伝いをします。大切なことは施主が納得して進めていくということだと考えています。

私がいままで、多くの方の住まいのお手伝いを通じて感じていることなのですが、住まいについて考える時間が多ければ多いほど、住み始めてからの満足感につながっているということです。設計の段階で時間をかけていただくことで、住まいのことを「知っている」から、「理解できている」という段階に成熟してきたからではないかと思うのです。私にとってもここで時間をかけることは、施主のことをより深く知ることにつながります。新しい住まいで過ごす何十年という月日を考えると、半年から一年の間、住まいについてじっくり考えることは、決して長過ぎるということはないのです。

要望を満たしながら実現することに現実味が出てくると施主さんもワクワクしてきます。一方的にわがままを言っているように感じられることが、もしかしたらあるかもしれませんが、実はそれこそがワクワクの種になるのです。そして、それは私にとってもワクワクすることなのです。あなたのわがままをワクワクする「おもしろい」ことに一緒に換えてみませんか?

「住まいはラフでいい」とつねづね感じています。住まいというプライベートな空間では、心を和ませてくれる事が大切だと思っています。ありのままでいられるラフでここちよい空間をつくるためには、手足が直接触れる部分の素材や形はとても大切にしています。施主がこれまで大切にしてきたこと、そしてこれからの生活への希望を兼ね備え、更にここちよさを加えた住まいをめざしています。